子どもと向き合えていますか?

小学校に入学するのを楽しみにしているお子さんは多いですよね。我が子の成長に期待を寄せる親御さんも少なくありません。しかし、小学生になると難しい悩みや問題に直面することもあります。

小学生の子供が直面する悩みや問題について、多く寄せられる相談をいくつか挙げてみました。小学生の子育てに関する悩みや問題の原因と、その解決方法を紹介します。

子どものワガママ

子供のわがままに頭を抱えてしまう親は少なくありません。あまりにも言うことを聞いてくれないので、つい親も感情的になってしまいます。子供のしつけには神経を尖らせてしまいますよね。ここでは、子供が言うことを聞いてくれない原因と対処法について、わかりやすく紹介します。


子供が言うことを聞かない原因

①親が子供の話を真剣に聞こうとしない

小学生に満たない幼い子供には、親が手厚く面倒をみてあげなければなりません。子供はまだ自分で状況を判断するのが難しいので、親の判断に委ねられる部分が多いです。しかし、ある程度の年齢になると、子供は状況の判別ができるようになります。

状況の判断ができるといっても、子供であることに変わりはありません。親が観察してあげなければならない面はあります。ある程度、成長した子供には親も安心していることでしょう。親も暇ではないので、子供に接する時間も少なくなります。

子供の話を真剣に聞いてあげていますか?一方的に叱ってはいませんか?子供が言うことを聞いてくれない原因は、すべて子供にあるとは言えません。子供への親の接し方にも大きな原因があるのです。

子供が話している時は、子供と向き合って真剣に話を聞いてあげるようにしましょう。子供が何かを訴えている時は、子供の何らかのサインという場合もあります。子供の話にしっかりと耳を傾けることで、子供が発しているサインに気付きやすくなります。

親は聞き役に徹するだけではなく、子供の話や訴えに対して明確なアドバイスをしてあげましょう。そうすることで、子供も親の話を真剣に聞くようになります。親に対する子供の信頼が厚くなります。

良い親子関係を築くために大切なのは信頼という言葉に他なりません。子供への向き合い方について、親御さんも考えていかなければなりません。

子供の反抗期と軽くあしらったりしては、子供のわがままに拍車がかかってしまいます。子供が言うことを聞いてくれない原因は、大人である私たちの責任でもあります。

叱る?褒める?

子供の行動や言動は予測することが難しいですよね。いけないことをしたら、叱るのが親の役目です。態度や言葉遣いなど、子供のしつけにはとても気を遣います。人様に迷惑をかける行為は以ての外ですよね。

小学生の子供は、ある程度の物の判別はつきますが、まだまだ経験に乏しく未熟です。親が叱って教えるのは大事な教育の一つです。しかし、子供を一方的に叱りつけるのは、子供の教育には逆効果です。

きつい言葉を子供に浴びせて叱りつけるだけでは解決にはなりません。子供の心に残るのは、親への不満と不信感だけです。何がいけないのか、どうして叱っているのか、子供にしっかりと理解させることが大切です。

仕事や家事に追われて疲れが溜まっていると、子供にも感情的になってしまうことがあります。その時の気分で子供に当たり散らすことはありませんか?子供に見せる親の態度や言動が、その時の気分で違うというのは、子供の親に対する不信感がより強くなってしまいます。

叱るだけではなく、子供が良いことをしたなら褒めてあげることも大切です。メリハリをつけて、一貫性のある指導をすることで、子供は親を信頼するようになります。理不尽な指導は、子供の反抗の意識を強めてしまいます。

時には厳しく、時には優しく、子供には愛情を持って接していきましょう。子供は繊細な心を持っています。親の行動や言動には敏感なのです。

子どものにも人格はありますよ


子供を叱る時のあなたの口癖はありますか?「だからあなたはダメなの」や「ダメな子なんだから」など口にしてはいませんか?この「ダメ」という言葉は、拒否や否定を表します。

悪いことをしたら叱るのは当然のことですが、子供の人格までも否定してはいけません。子供にも自分を信じる気持ちである自尊心があります。否定的な言葉で子供を叱り続けては、子供の自尊心を傷付けてしまいます。

子供は「自分は何をやってもダメなんだ」と思い込んでしまいます。すぐに諦めてしまったり、気力が極端に低下してしまったりと自信をなくしてしまいます。

すべてを否定するのでは、子供の成長の妨げになります。子供の気持ちを尊重してあげることも忘れてはなりません。我が子を認めてあげられない親なんていないですよね。

どんなにわがままな子供にも、長所は必ずあります。短所ばかりを誇張するのではなく、子供の光るものを見つけて認めてあげることも大切です。

子ども扱いしすぎもNG

子供の発育と共に訪れる反抗期。発育の過程では誰もが経験します。小学生~中学生くらいの子供は、中間反抗期もしくは第二次反抗期に当たります。反抗期とは、自立の心が芽生え始める時期です。

自立の心が芽生えたことで、子供は親に干渉されることを嫌います。反抗期の子供は親の言うことをなかなか聞いてくれません。自己主張のほうが強くなります。

親の立場からすると、子供は幾つになっても子供です。親の気持ちもよくわかりますが、子供は徐々に親離れをしていくものです。いつまでも子供扱いをしていては、子供の自立心は育っていきません。

子供の自己主張に対して「あなたは子供なんだから」と言ってしまうことはありませんか?自己主張をするというのは、自分を認めてほしいという気持ちの表れです。子供扱いされると、子供は余計に反抗的な態度をとるようになります。

無下に子供扱いをしたり、子供の意見や主張を押さえつけたりせずに、子供の気持ちに寄り添う姿勢をとることです。子供の心の変化や成長を親がしっかりと受け止めていく必要があります。
それでも困っている方はベテラン教員の心理カウンセラーがご相談にのります。